資源の枯渇が危惧されるなか、国はさまざまな施策により家電製品のリサイクルを進めています。特定家庭用機器再商品化法の制定は、もう20年以上前のことになりますが、その一環と言っていいでしょう。
テレビはこの法律の対象製品です。そのため、春日市でテレビを処分する場合は正しい方法を選び、製品をメーカーに戻さなければなりません。
春日市はテレビを粗大ごみとして収集していません
春日市は、テレビを含む法律でリサイクルの対象になっている家電製品を粗大ごみとして収集していません。テレビを処分する場合は、家電ショップや不用品回収業者に回収を依頼するか、指定引取場所という収集拠点に持ち込む必要があります。
すべてのテレビが回収対象ではない
ざっくりと「テレビは回収対象」とお話ししていますが、実はすべてのテレビが回収の対象になっているわけではありません。現在、国が回収の対象に指定しているのは以下のような製品です。
「ブラウン管式テレビ(VTR内蔵テレビやラジカセ一体型テレビ、ポータブルテレビを含む)」
「液晶・プラズマ式テレビ(HDD・DVD内蔵テレビ、チューナー分離型テレビを含む)」
これらと似ていても「モニター」や「壁組み込み式液晶テレビ」「車載型液晶テレビ」などは回収の対象になっていません。
また、最近急速に普及している「有機ELテレビ」も今のところ回収対象には含まれていません。しかし、こちらについては近い将来、回収対象に指定されるようです。
テレビがリサイクルされるまでの流れ
テレビがこわれたり不要になったりして処分する場合、ユーザーは原則としてそのテレビを買ったショップに連絡して回収を依頼することになっています。もちろん、処分方法はこのかぎりではありません。しかし、製品を購入したショップに依頼するのがあくまで基本だと認識しておいてください。
家電ショップはユーザーからの連絡を受けてテレビの使用場所を訪れ、回収します。回収されたテレビは地域の収集拠点に運ばれたあと、物流業者によりメーカーに届けられます。
メーカーは戻された自社製品からリサイクルできる資源を抽出し、それらの資源はまた製造に使われます。
このように、テレビのリサイクルにはユーザーも含めてたくさんの個人や企業が関わっていて、それぞれが法律により役割を与えられていることを理解しておきましょう。ユーザーである私たちも、リサイクルの流れにおいてかかる費用の一部を「収集運搬料金」と「リサイクル料金」として負担することになっています。
春日市でテレビを処分するときの収集依頼先
春日市民の皆様が使用しているテレビが不要になった場合、収集を依頼できる業者は「家電ショップ」、または「不用品回収業者」です。すでにご紹介したように、処分する製品を購入した家電ショップに依頼するのが基本ですが、ショップに依頼できない方も多いので、状況に応じてこれらの業者を使い分けることが大切です。
家電ショップにテレビの収集を依頼
家電ショップにテレビの収集を依頼することが可能なのは、購入したショップが近所にある方とこれからテレビを買い替える方だけです。これ以外の方は不用品回収業者に収集を依頼するか、指定引取場所に自己搬入することになります。
テレビを買い替える場合は新しいテレビの購入店に依頼
テレビを処分するだけなら原則どおりそのテレビを購入したショップに収集を依頼すればいいのですが、買い替えの場合は依頼先が違うのでご注意ください。
テレビを買い替える場合は、新しいテレビの購入店に不要なテレビの収集を依頼します。これは効率を考えると当然のことでしょう。ショップでテレビを選び、購入手続きと同時に不要なテレビの収集を依頼できるうえ、配達と同時に収集することが可能です。
Amazonや楽天市場などのネットモールや、家電量販店が運営しているWebショップで買い物をする場合でも処分するテレビの収集を依頼することができます。支払い手続きをするときにオプションとして提示されていることが多いので、よくわからない場合はショップに確認してから購入しましょう。
不用品回収業者にテレビの収集を依頼
家電ショップにテレビの収集を依頼できるのは、ご紹介したように購入履歴がある方だけです。
「遠くから引っ越してきた」
「購入した家電店がもうない」
「知人から譲り受けたので購入した家電店がわからない」
このような状況の方は家電ショップには依頼できないので不用品回収業者を利用しましょう。
不用品回収業者は、家庭を対象にごみの収集や部屋の整理などのサービスを提供している民間の業者です。家電ショップとは違い、テレビ以外の不用品や廃品を回収できるという特長があります。
不用品回収業者はテレビ1台だけでももちろん回収可能です。ユーザーが直接連絡をして、収集運搬料金とリサイクル料金を支払えば、テレビをスムーズに処分できます。
しかし、本当にメリットを得られるのは以下のようなケースです。
実家の整理などでテレビ以外にも捨てる物がたくさんある
テレビのほかにも捨てる物がたくさんある場合は、わざわざ物によって依頼先を分ける必要はありません。不用品回収業者は家庭から排出される不用品をほとんど引き取れるからです。
不用品回収業者はリユース可能な不用品がある場合は買い取ってくれます。ユーザー側の利益は料金と相殺されるため、処分にかかるお金を節約することができます。
急いで処分したい
即日や翌日など、どうしてもすぐにテレビを処分したいのであれば、家電ショップに依頼できる方でも不用品回収業者しかチョイスはありません。
忙しいので収集日時を指定したい
「忙しいので収集日時を指定したい」
こんなニーズにも不用品回収業者は対応可能です。平日の昼間は収集に立ち会えない方でも、不用品回収業者を利用すれば休みの日や夜など都合のいい時間帯を指定することができます。
春日市民の皆様には指定引取場所というチョイスもある
春日市にお住まいで、テレビを運べる方には「指定引取場所」というチョイスもあります。指定引取場所は家電製品の業界が全国を網羅するように設置している特定家庭用機器の引取場所です。通常は業者が収集したテレビを持ち込んでいる場所ですが、ここにユーザーが直接搬入することも可能です。
指定引取場所にテレビを持ち込む方は以下を参考にしてください。
家電製品協会で処分するテレビの「リサイクル料金の額」と「製造業者等名コード(メーカーの正式名称が必要)」「品目・料金区分コード」をチェックしてメモしておきます。
近隣の郵便局でリサイクル料金を振り込みます。振り込みには備え付けの「家電リサイクル券」が必要です。この用紙に氏名や連絡先、先ほど調べた情報を書き込み、窓口かATMで料金を振り込んでください。ちなみにATMのほうが、いくらか手数料が安いようです。
リサイクル料金の振り込みが完了したら、家電リサイクル券をテレビのスクリーン以外の場所に貼ってください。その状態で指定引取場所に搬入しましょう。春日市周辺にある指定引取場所は以下のとおりです。
・久留米運送(株)福岡支店
住所:糟屋郡粕屋町大字仲原2675 電話:092-611-2151
・西鉄運輸(株)福岡支店
住所:糟屋郡志免町別府北1-2-8 電話:092-626-8622
営業時間:平日9~12時、13~17時
土曜日の営業についてはそれぞれの指定引取場所に要確認。日祝休み。
なお、自己搬入することになるので収集運搬料金を支払う必要はありません。
まとめ
春日市民の皆様は、状況に合わせて家電ショップ、不用品回収業者、指定引取場所を利用していらなくなったテレビを適切に処分することができます。春日市で実家の大掃除や整理を予定されている方は、福岡えびすサポートまでご連絡ください。